2017年9月15日、米国アップルがスマートフォン「iPhone」の発売10周年を記念する新たな最上位機種の「X(テン)」をお披露目した。さまざまな先端技術を盛り込んでいるが、
中国メディアは「価格が月給に相当し高過ぎる」と反応。韓国紙は「開けてみればメード・バイ・サムスン・LG・SK」と胸を張っている。

アップルが「スマホの未来」とPRするXは、薄くて高精細な有機ELディスプレーを新たに採用したほか、画面を見つめるだけでロックを解除できる顔認証機能を導入し、
セキュリティーを高めた。画面下にあった「ホームボタン」は廃止し、前面をほぼ覆い尽くす5.8インチの画面を実現。現実空間にコンピューター映像を重ね合わせる
拡張現実(AR)の対応も充実させ、ゲームなどさまざまなARアプリを楽しむことができる。

中国メディアによると、最も高額なXの256GB版の価格は9688元(約16万4000円)と1万元の大台に迫っている。国家統計局がまとめた2015年の都市部労働者の
平均賃金を見ると、トップの北京市が1カ月当たり9282元(約15万7000円)で、2位の上海市が9097元(約15万4000円)。16年のデータは未発表だが、
前年比7.0%増との同局の発表から推計すると、この2都市の1カ月分の賃金でXの256GB版をようやく購入できる計算になる。

記事は「世間からは高過ぎるとの声が出た」と紹介。「中国人の収入は大きく増加してきたものの、全国的な平均収入から見るとやはりiPhoneは高価であり、
コストパフォーマンスの高い国産スマホとの競争になる」としている。

それでもXが人気を集めるのは確実で、別の中国メディアは「商品を転売する複数のダフ屋は取引価格が最高2万元(約33万8000円)まで跳ね上がるとみている」と
報道。中国での10月27日の予約受付スタート、11月3日発売を前に手付金6000元(約10万1400円)ほどで、すでに1700件近い予約を受けたダフ屋もいるという。
http://www.recordchina.co.jp/b190641-s0-c20.html