北京時事】中国四川省北部のアバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県で8日夜発生した
マグニチュード(M)7.0の地震で、地元当局は9日、観光客を含む9人が死亡、
164人が負傷したと明らかにした。発生から一夜明け、救出活動が本格化しており、被
害は拡大する恐れがある。

 中国メディアによると、一部は未確認ながらも「ホテルのロビーが押しつぶされて人が
埋まっている」「山が崩れ100人余りの観光客が孤立し救助を待っている」などの情報がある。
地震発生を受け、習近平国家主席は被災者の救出に全力を挙げるよう関係当局に指示を出した。

 地震は8日午後9時19分(日本時間同10時19分)ごろ発生。震源地は、カルスト地形の
湖沼群で知られる世界遺産の九寨溝に近い。九寨溝には8日も、3万8000人余りの
観光客が訪れたという。2008年5月に発生した、死者不明者計8万人以上の四川大地震の
震源地も同自治州の※川県(※サンズイに文)だった。(2017/08/09-07:33)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080900123&;g=int