自動車の「スマートキー」は、従来の鍵のようにシリンダーに差し込む必要がなく、ポケットに入れたままで車に近づけば、解錠ができ、エンジンをかけられる。
輸入車にはまだ少ない装備だが、現在、国内生産車の約570万台に導入されている。

 その仕組みを簡単に説明すると、スマートキーが常に発している電波を車が受信することで、解錠などができるというものだ。
最近、その“電波”を盗み、車も盗んでしまう事件が起きている。

 この犯行は通常複数の人数で行われるという。
犯行グループの1人が車から離れた運転者に近づき、特殊装置でスマートキーの電波を受信する。
その電波を増幅させて、車の近くに待機している仲間に送る。

 すると、車が、近くにスマートキーがあると誤認。
その結果、犯人が車を解錠して、エンジンをかけ、あっという間に車を盗んでしまう。

 警察庁は、「スマートキー盗難」の被害件数を公開していないが、「スマートキー盗難」は徐々に増えてきているようだ。
この手口は、スーパーや駅の駐車場だけでなく、電波が届く場所であれば、どこでも犯行可能なため、私たちにも他人事ではない。


スマートキーの電波を増幅させて車を盗む事件が増加中
http://blogos.com/article/233561/