放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送
への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者の機関・BPO(放送倫理・番組向上機構)。

 そのBPOが、素直にうなずけるご意見もあれば、思わず首をかしげたくなってしまうご意見
も、「これはツッコミ待ちなのかな?」という珍意見も寄せられることで定評のある、「2017年5
月に視聴者から寄せられた意見」を公開したので、紹介してみたい。

 まずおたぽる的に気になるのが「アニメ番組で、断ることのできない年上の男性から、若い
女の子が身体を触られたり、下着を覗かれたりというシーンが放送された。ストーリーとはほ
とんど無関係だ。我が家の子どもも大好きで毎週欠かさず見ているが、子どもも見るアニメと
しては不適切な内容だ」という意見。

 ネット上のアニメファンの反応・推測を探ると、『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)を指してい
るのでは、という声が多いようだ。5月7日に放送された第89話「現れた謎の美女! 天津流道場
の怪!?」。

 道場の名誉師範として亀仙人も招かれていたのだが、そこに可愛いが何やら怪しい新キャ
ラクター・ユーリンが登場。天津飯を逆恨みするユーリンは、妖術を駆使して孫悟空や天津飯
を苦しめるのだった――というストーリーが展開された。

 久しぶりに亀仙人、天津飯、餃子、さらにウーロンといった無印『ドラゴンボール』初期からの
キャラたちが登場し、オールドファン大喜びの第89話であったが、お話の途中、何とか天津飯
への復讐という目的と、正体とを隠そうとするユーリンが、亀仙人にエロい目でジロジロと見ら
れたり、ミニスカ道着を着させられたり、尻をつつかれたり、パンツを見られたりとセクハラされ
てしまう。ネット上では、今月の意見はこの一連のシーンを指しているのでは、という声が多いようだ。

https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0614/ota_170614_9274496489.html