歌手の加藤登紀子さんや古謝美佐子さんら7人が呼び掛け人となって、6日、ジュゴンの県獣指定を県に求める署名活動を始めた。
年内に万単位の署名を募り、県獣指定を要請するほか、語呂合わせで10月5日をジュゴンの日とすることなどを盛り込んだ保護条例の制定を県議会に求める。
古謝さんらは「ジュゴンは将来の世代に伝えるべき大切な財産だ。多くの人の賛同を得たい」と語った。

呼び掛け人は他に海生哺乳類研究者のエレン・ハインズ博士(サンフランシスコ州立大)と盛口満沖縄大教授(生物学)、絵本作家の田島征三さん、葉祥明さん、水中カメラマンの横井謙典さん。

今後、英語と韓国語それぞれの呼び掛け文も作成し、インターネットを通じて国内外に幅広く署名を募るという。

6日に県庁で会見を開いた古謝さんは、名護市の大浦湾で辺野古新基地建設のための護岸工事が進んでいることを念頭に「ジュゴンの餌場は数少ない。海は一つなので、これ以上埋め立ててほしくない」と語った。
盛口教授は「ジュゴンはかつて沖縄の人にとって身近な生き物だった。(ジュゴン保護を通し)自然と関わることを大事にし直すよう考えるべきだ」と訴えた。

署名の問い合わせは鈴木雅子さん

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-510073.html
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