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ジャニー氏の性加害は必要悪「受け入れている人もいると思う」 有名精神科医が指摘


 精神科医の松本俊彦氏が28日に配信されたユーチューブチャンネル「街録ch~あなたの人生、教えてください~」で、旧ジャニーズ事務所の性加害問題に言及した。

 故ジャニー喜多川氏による性被害者は3ケタにのぼると言われる。元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトや、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーが告発したことで、これまで闇に葬られてきた蛮行が白日の元にさらされた。

 松本氏は「特に男性の性被害者は女性よりも話せない。いま、明るみになって(被害者を)擁護する声が社会全体にも高まっている。『この雰囲気の中だったら話せる』と名乗りを上げてくれる人は前よりも増えるだろうし、ちゃんと話を聞いてもらえることで、やっと自分の傷を認めてもらったという治療的な側面もあるかもしれない」と語る。

 告発者は皆、華やかなステージに憧れてジャニーズの門をくぐり、ジャニー氏の類まれなプロデュース力に尊敬の念を持っていた。しかし、ジャニー氏には〝ウラの顔〟があった。

「一番傷付くのは、尊敬している人が豹変して、そうなった時の裏切られた感覚。信頼していた人が急に変わった事へのショックというのは人間不信につながる」と松本氏。

 なかにはジャニー氏の性加害を〝耐えた〟者もいる。同氏は「そういうことがありながらも成功して認められることで、自分の中で『ああいう事はあったけれども、そこから得たものはある』というストーリーになる人もいると思うんだよね。現在、うまくいっているか、うまくいっていないかということは、過去の傷をどう克服するかに関係していると思う」と指摘する。


 さらに松本氏はジャニー氏の性加害の主な舞台となった合宿所に言及。

「合宿所の中でみんなで被害について話し合えたかどうかも大きいと思う。話し合えない人もいる。親から虐待を受けていたか、受けていないか。あるいは小学校の時にイジメを受けていたか、いないか。背景にある問題も全然違ってくると思うし。なかには偉くなるためには(性加害を)必要悪として受け入れてる人もいると思う」

 続けて「合宿所の話が事実だとするならば、たぶんジャニーズに残って活動している人たちも、同じ体験をしている可能性は低くないような気がする。でもその人たちは、ちょっと受け止め方が違う気もするんだよね」と、性被害者の複雑な心理を推察した。