テレビ朝日の定例社長会見が26日、都内の同局本社で行われた。ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長(2019年死去、享年87)による性加害問題を巡り、テレビ局などの忖度(そんたく)が問題視される中、ジャニーズと競合する男性グループの出演が少ないと指摘される同局音楽番組「ミュージックステーション」に「BE:FIRST」の出演が決まったことについて、経緯を説明した。

 ジャニーズのグループが毎回のように出演する「Mステ」。LDHや韓国のグループが登場することはあるが、アイドル的な要素のある国内のグループはあまり出ないと指摘されている。この点について、7日に行われたジャニーズ事務所の会見では、記者から「BE:FIRSTやJO1などのグループが出演しにくい状況が続いている」との声が上がった。記者はこの背景について、番組側のジャニーズへの忖度があると指摘。これに関し、東山紀之社長は「(忖度は)必要ない」と明言していた。

 Mステは1986年からレギュラー放送がスタート。2010年に放送1000回を超えた。当初は視聴率面で苦戦したが、当時人気だった「光GENJI」を起用したことをきっかけに軌道に乗った。90年代以降もジャニーズのグループが出演することで若年層を中心に支持を集めてきた。

 今月29日に放送される「3時間SP」では、男性7人組ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」の出場を発表している。この経緯について、西新常務は「毎回、テーマや企画内容に沿って、適正のある方にお願いしている」と説明。7日の会見で名前が挙がっていた「BE:FIRST」の出演が決まったことについては「会見とは無関係」と主張した。

スポニチ

https://news.yahoo.co.jp/articles/5245a48e7d0af7cc3b34d6291381cf9751623b61