3連敗であとがないネッツはスペンサー・ディンウィディー、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン、ドリアン・フィニー・スミス、ニック・クラクストンの不動の先発でスタート。対するシクサーズはジョエル・エンビードが右ヒザの負傷で欠場、大黒柱を欠いた状態で勝ち抜けがかかった一戦に臨んだ。
序盤はネッツが主導権を握り、開始6分で19-8と2桁のリードを作る。第1クォーターを終えて29-22、第2クォーターは両チームともシュートの精度を欠くなか、48-40とリードして折り返した。
しかし後半、シクサーズが反撃に転じる。53-42の第3クォーター開始2分から、5分間で一挙14得点を連取し逆転。ネッツは第4クォーター残り9分過ぎに再逆転に成功するも、終盤は攻め手を欠いた上に守備も機能せず、ホームで惨敗を喫した。
勝利したシクサーズはトバイアス・ハリスがゲームハイの25得点に12リバウンドとチームを牽引。ジェームズ・ハーデンはフィールドゴール成功率22.2%(4/18)と苦しみながらも11アシスト、そのほかタイリース・マキシーが16得点、エンビードに代わって先発を務めたポール・リードが10得点、15リバウンド、ベンチのディアンソニー・メルトンが15得点を供給した。
これで3年連続の1回戦突破。次ラウンドでは、第2シードのボストン・セルティックスvs第7シードのアトランタ・ホークスの勝者と対戦する。
一方、2年連続でスウィープ負け(4連敗)を喫したネッツは、ディンウィディーが20得点、6アシスト、クラクストンが19得点、12リバウンド、4ブロックをあげたが、今シリーズ平均25.7点をあげていたブリッジズは第3クォーターまでに5得点と不発(最終的に17得点)。チーム全体でも初戦から101点→84点→97点→88点と攻撃力不足が浮き彫りとなった。
渡邊は今プレーオフ、第1戦終盤の4分43秒をプレーしただけで、第2戦以降は出番なし。3ポイント2本中1本成功の3得点、1リバウンドに終わった。
日本人史上最長となる5年目の今季は、無保証契約で新天地のネッツに移籍すると、特に前半戦はスーパースターたちと絶妙な連携を見せ攻守に躍動。トレードでメンバーが刷新された後半戦は出場機会が減少したものの、レギュラーシーズンの成績は出場試合数(58)、得点(5.6)、3ポイント成功数(60)、同成功率(44.4%)など多くの項目でキャリアハイを更新した。
激動のシーズンを終えてオフには再びフリーエージェントとなる。また、日本代表としては8月25日に開幕するワールドカップでの活躍も期待される。
構成●ダンクシュート編集部
https://thedigestweb.com/basketball/detail/id=67481
2023.04.23