今季、東海大から創価大に転校した2022年箱根駅伝5区区間2位の吉田響(3年)が7日、創価大駅伝部公式ツイッターの動画に登場した。
創価大のジャージーを着用した吉田響は「目標 山の神になる 吉田響」と記したボードを持って登場。
「経済学部経済学科の吉田響です。自分の強みは粘り強い走りです。山の神になることを目標に頑張ります」と自己紹介した上で、新天地での決意を明かした。

 吉田響は東海大1年だった昨年の箱根駅伝で山上りの5区に出場。区間賞と11秒差の1時間10分44秒で区間2位と力走し、17位から10位と7人をゴボウ抜きした。2年に進級すると山以外でも成長した姿を見せた。
8人の1万メートルの合計タイムで競う昨年6月の全日本大学大学駅伝関東選考会では第1組で積極果敢に攻めて独走して、そのままトップでゴール。東海大の4位通過に貢献した。10人のハーフマラソンの合計タイムで争う箱根駅伝予選会でもチームトップの力走で東海大の9位通過の立役者となった。
勝負事に「タラレバ」はないが、もし、吉田が出走していなかったら、東海大は11位で落選していた計算になる。

 昨年度の前半までチームの主力として活躍していたが、その後「チームと競技への考え方が一致しない」ようになり、箱根駅伝の本戦では16人の登録メンバーから外れた。悩んだ末、退部と退学を決意。創価大の編入試験を受け、合格した。

 創価大は今年の箱根駅伝8位で4年連続でシード権(10位以内)を獲得。吉田の勧誘によってチームに厚みが増すことになる。

 昨季、学生駅伝3冠を達成した駒大が今季も大学駅伝界の中心となることは間違いない。その絶対王者を追う「第2グループ」が、今年の箱根駅伝2位の中大、同3位の青学大、同4位の国学院大、同5位の順大など。創価大も「第2グループ」の力を持つ。

 来年の第100回箱根駅伝で、吉田響が目標通りに「4代目・山の神」を襲名するような活躍を見せた時、創価大は2位となった2021年大会を超える可能性もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/66a44ab9da347401260636435145737694a3060a
スポーツ報知