「最強メンバーを集める」

 栗山英樹監督の言葉ではないが、代表監督としては、当然のことだろう。だからこそ侍ジャパンは、3度めの世界一に輝いたのだ。

 侍ジャパンに続けとばかりに、侍ブルーの強化試合が始まった。3月24日には南米の古豪・ウルグアイと引き分け、そして3月28日にはコロンビアを迎え入れた。

開始わずか2分で三苫薫が守田英正のクロスに頭を合わせ、みごと先制ゴールを決めたものの、その後、2点を返され、黒星となった。

 この2試合には、誰もが認める“最強のメンバー”がひとり欠けている。スコットランドリーグのセルティックで活躍する古橋亨梧(きょうご)である。
もともと、カタールW杯日本代表の26人に入っていもおかしくない活躍を見せていたが、なぜか落選。年齢を考えれば、最後のチャンスだったかもしれない。

(中略)


「ボールを収められる大迫勇也がワントップを務めていた代表では、古橋のポジションがなく、サイドをやらされることもありました。
なので、なかなか試合に出られないのは仕方ないことだ、と思っていました。ところが、大迫が不調になり、ポジションが空いたと思ったら、同じチームの前田大然が選ばれた。
古橋になくて前田にあるものとは、爆発的スピードを活かした前線からのチェイシングでしょう。
森保一監督は、その部分を重視したのだと思います。得点力だけ考えれば、古橋のほうが断然、上ですから」(欧州在住のサッカーライター)


その古橋は、3月26日放送の『情熱大陸』(TBS系)に出演。今回の落選について「今回は選ばれるかなと思いましたけど……。まだまだ(アピールが)足りないのかな、と思うので」と、くやしさをにじませつつ、気丈にコメントした。

「侍ジャパンの栗山監督は、ある意味では“ベタ”に最強の選手たちをそろえ、最後まで選手を信じることで、最高の結果を残しました。
森保監督は、これだけ結果を出しているにもかかわらず、古橋を信じることができていません。
いま、選手としてピークを迎えている男を選ばないのは、あまりにももったいないですよ。いつの時代も、日本代表の得点力不足は解消されないのですから。栗山監督を見習ってほしいですよ」(スポーツ紙記者)

 カタールW杯では、たび重なるジャイアントキリングでグループリーグを突破し、続投が決まった森保監督。しかし結果を出せなければ、いつだって交代はありうるはずだ。

2023.03.28 21:55 FLASH
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