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2023年2月13日 15:29

脳科学者の茂木健一郎氏(60)が13日、ツイッターを更新。「MARCH」「大東亜帝国」など、有名大学をひとまとめにして呼ぶ日本の教育界・予備校業界の姿勢を批判した。

茂木氏は「日本の教育界の愚かなところはたくさんあるけれども、複数の大学をいっしょくたにして、『MARCH』だとか、『大東亜帝国』などということほど、くだらなくて失礼な話はないと思う」と複数の大学をまとめて通称で呼ぶことを疑問視。

さらに「ぼくは自らは〈〈絶対に〉〉使わないし、使っている人に出会うと心の中で〈〈軽蔑〉〉している」とこうした言い回しをする人々を強く批判した。

「MARCH」とは明治、青山学院、立教、中央、法政のローマ字の頭を取ったもの、「大東亜帝国」とは大東文化、亜細亜、帝京、国士館の大学名の頭の漢字を取ったもので、他にも日東駒専(日大、東洋、駒沢、専修)なども知られている。

こうした通称について「予備校業界がもたらした弊害はたくさんあるけれども、特色あるさまざまな学校を『偏差値』なる頭空っぽの数値で決めつけ、あげくの果ては、全く異なる歴史、校風をもつ大学をまとめて『MARCH』などというくだらない名称で呼ぶ文化を広めたのは最低最悪の愚行と断ぜざるを得ない」と予備校業界を切って捨てた。

さらには「愚かな予備校業界が『MARCH』などと呼んでいる明治、青山学院、立教、中央、法政は、それぞれ独自のスクールカラーと誇りある伝統を持つ学校であって、それをなぜ予備校業界に適当にまとめてつけた語呂合わせみたいな名称で呼ばれなければならないのか、くだらなすぎて涙が出る」とたたみかかけた上で「偏差値や、MARCH、大東亜帝国などといったくだらない発想をふりまわして平気でいる時点で、予備校業界を始めとする日本の教育界の風習は最低最悪で、心あるひとたちはこのようなヤクザな文化をガン無視して良い。それぞれの学校にユニークな校風があって、多様性の中でにこやかに並び立てばよいのだ」と持論を展開している。