コンピューターネットワークに詳しい東京大情報理工学教育研究センターの関谷勇司教授に聞いた。

2千万人が同時視聴 「とんでもないこと」
 ――アベマのクロアチア戦生配信、どう見ましたか。

 テレビでも視聴率が20%を超えることは今時ほとんどない中で、日本の人口の約2割が見ていたことになりますね。それだけインターネットの動画配信がメジャーになってきたということだと思います。しかも、あれだけの規模の配信を支えるには、それなりの技術も必要です。外から見ていたエンジニアの同業者たちは、選手たちの奮闘と同じくらい、これはこれで熱い闘いとして見守ったことと思います。

 ――今回の配信を支えた技術は、どれくらいすごいものなのでしょうか。

 日本だけで2千万人以上が同時に配信を見ている状況はとんでもないことで、おそらく初めてのことです。世界規模で見ても例がない。トラブルなく配信するためには、お金も技術も必要です。それをできる自信が、今回のアベマにはあったのでしょう。エンジニアたちの努力のたまものでもあったと思います。

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