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スペイン戦試合終了間際、7失点を喫しうつむくコスタリカのGKナバス(C)ロイター=共同

コスタリカはスペインに大惨敗でも侮れず 日本戦は5バック予想、こじ開けるのは至難のワザ
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「無敵艦隊」相手に何もできなかったーー。

 日本が27日の1次リーグ第2戦で当たるコスタリカが日本時間24日、スペインと対戦。前半11分にスペインFWダニ・オルモに、ゴールに背を向けた状態からの反転・右足シュートで先制点を許すと歯車が狂った。

 21分には右サイドを崩され、FWアセンシオのダイレクトボレーで2点目を失った。31分にはDFドゥアルテがスペイン選手を倒してPKを献上。開始30分で3点をリードされると、後半も集中砲火を浴びて0-7の大惨敗となった。

 元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏がこう言う。

「コスタリカが1本もシュートを打てなかったのも、スペインのパスが1000本を超えてパス成功が976本を数え、ポゼッション率81.8%(いずれもW杯新記録)だったのも異例。これまで5バックを採用することもあったコスタリカですが、6月のニュージーランドとの大陸間プレーオフでは4ー4ー2で戦った。この日も4バックで挑んだものの、スペイン相手にまるで通用しなかった。3失点した後、守備を安定させるために5ー4ー1にシステム変更。スペイン戦は捨てて次の日本戦のために5バックを試した。後半は気持ちが切れて大量失点しましたが、前半の最後はスペインを封じていた。コスタリカは次戦は5バックでくるでしょうから、日本が守備網をこじ開けるのは骨が折れると思います」

■コスタリカ戦で確実に勝利することが重要

 気になるのは絶対的守護神ナバスが7失点したこと。中山氏が続ける。

「所属しているパリSGではイタリア代表GKドンナルンマの控えに甘んじて出場機会が全くなかった。直前のイラク代表との親善試合で実戦感覚を養うはずが、中止になってしまい、試合勘不足を懸念する声が上がっていた。ただ、1試合出たことで次戦は修正してくるでしょう」

 一方で、日本が第3戦で対戦するスペインは圧倒的な強さを発揮した。

「19歳のMFペドリと18歳のMFガビがインサイドハーフで先発して存在感をアピール。ガビと22歳FWのフェラン・トーレスが得点を決めた。若手が多くメンバー入りしたスペインは4年後、8年後に優勝を狙うメンバー構成で、今大会はベスト4入りが目標。プレッシャーがあまりないのが、かえって不気味です。スペインから勝ち点3を奪うのは至難の業。日本はコスタリカ戦で確実に勝利することが重要になります」(中山氏)

 日本がコスタリカを倒して勝ち点を6とし、スペインがドイツを下すか引き分ければ、第2戦で日本の1次リーグ突破が決まる。