プロレスを通じ日本とメキシコの相互理解を深めたとして、旭日双光章を受章した人気覆面レスラー、ミル・マスカラス(本名アーロン・ロドリゲス・アレジャノ)さん(80)への叙勲伝達式が18日、メキシコ市の「アレナ・メヒコ」でプロレス大会の開催に併せて行われた。

メキシコプロレス「ルチャリブレ」の聖地でリングに登壇したマスカラスさんは「日本デビューでの成功が、ファンから信頼や称賛を得る機会を与えてくれた」と振り返り、詰めかけた会場のファンに「ありがとう」と感謝の思いを伝えた。

「千の顔を持つ男」「仮面貴族」などのニックネームを持つマスカラスさんは日本のマットでも活躍。華麗な空中殺法を武器に数々の激闘を繰り広げ、得意技のフライング・クロスチョップなどで国境を越え多くのプロレスファンを魅了した。

福嶌教輝・駐メキシコ大使は「日本では誰もがマスカラスさんを知っている。あなたのおかげで多くの日本人レスラーがメキシコのルチャリブレを学んだ」と語り、長年の功績をたたえた。

マスカラスさんの旭日双光章受章は昨年秋に決まったが、新型コロナウイルス禍の影響などで叙勲伝達式の開催は実現していなかった。(共同)

日刊スポーツ
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