生徒に試験問題を漏えいした名門高校野球部の監督を処分。

グラウンドで選手たちに声をかける男性は、手にメガホンを持ち、指示を出している。
2022年4月、石川県の強豪、星稜高校野球部の監督に就任した田中辰治監督。

星稜高校野球部・田中辰治監督「選手たちは甲子園の経験もありますので、逆にわたしがしっかりと教えていただいて、三位一体となって戦っていきたいなと」

監督就任後、初めての練習試合で、「選手たちと一緒に戦っていきたい」と話していた田中監督。

しかし、就任からわずか2カ月後、2022年6月に田中監督は懲戒処分を受けて、野球部の指揮を執ることができなくなっていた。

その訳が、田中監督は2021年、星稜中学の一部の生徒に対し試験問題を流出させていたことがわかった。

関係者によると、中学校の試験の問題を、生徒に漏らしていたという。

田中監督は、これまで星稜中学校の野球部で監督を務め、2021年は日本一に導いていた。

中学に在籍していた2021年5月、田中監督は、試験問題と解答を事前に写真で撮影。
一部の生徒に、SNSで送っていたという。

2022年6月に学校に問い合わせがあり、学校側が田中監督に確認したところ、事実を認めたという。

星稜高校野球部といえば、松井秀喜さんの母校で、36回も甲子園に出場している強豪校。

夏の甲子園は3年ぶりに出場を果たしたが、この時、甲子園で指揮を執っていたのは別の監督だった。

田中監督とは、どんな人物なのだろうか。

生徒からは、「信頼のあるいい先生で、生徒とも仲が良かった」との声が聞かれた。

学校は、すでに懲戒処分を行ったとしているが、具体的な処分内容は明らかにしていない。

田中監督は、2022年5月から、体調不良を理由に学校を休んでいるという。
https://www.fnn.jp/articles/-/424211
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