レアル・マドリードが日本代表MF久保建英(21)を4季連続で期限付き移籍させる予定だと、スペイン紙アスが21日に報じた。久保はRマドリードと契約を結んだ19年夏以降、3季に渡り、マジョルカ、ビリャレアル、ヘタフェ、マジョルカとチームを変えてきた。しかし今季も再び期限付き移籍せざるを得ない状況であるという。

 大きな理由として同紙は、以前から伝えられているEU圏外枠の問題を挙げている。日本人である久保が同枠を必要とする中、その3枠はFWビニシウス、FWロドリゴ、DFミリタンのブラジル代表勢に占められている。3人ともスペイン国籍の取得申請を行っているが、新型コロナウイルスの影響により手続きが大幅に遅れ、少なくとも来年まで枠が空くことがないとみられている。

 そのため同紙は久保の来季の去就について「Rマドリードはレベルの高いチームに期限付き移籍させることを望んでいる。より大きな挑戦をさせ、そのクリエーティブ資質がフィットするチームで試そうとしている」と説明した。

 同紙はまた、久保の今季のマジョルカでのパフォーマンスについて、「けがや降格の危機にさらされたチームの困難な状況の中、輝きを放つのに苦しんだ」と分析。「そのためRマドリードは来季、より久保に合ったクラブを望んでいるのだ。スペインでプレーを続けることが最優先されるが、他国に行くという選択肢もある。いつも通りオファーに事欠かない」と、4季目にして初めてスペインを離れる可能性があることも示唆した。(高橋智行通信員)

https://news.yahoo.co.jp/articles/491e0778e7fb75bab996d53357f41ef0191f13a6