立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)でK―1のエース・武尊(30)に完勝した那須川天心(23)。〝キック界の神童〟はこの試合限りでキックボクシングを卒業し、今後はボクシングに本格挑戦することを表明している。

 果たして、神童はどこまで通用するのか。ボクシングの元世界3階級制覇王者で大橋ジム所属の八重樫東トレーナー(39)は「ジャブも当たっていたし、ダウンを奪った左ストレートもきれい」と武尊に圧勝した試合を絶賛。ただ、すぐに世界で通用するほど甘くはないようだ。

 元K―1王者の武居由樹を指導する八重樫氏は、次のように課題を指摘する。「キックボクシングとは似て非なるもの。ある程度はいくと思うけど、どこかで壁に当たるでしょうね。基礎がしっかりしていてきれいなボクシングをするけど、それだけでは〝普通のボクサー〟で終わってしまう。長い格闘歴で培った強みを生かし、それを上手にボクシングに落とし込まないといけない。とにかく自分だけの〝色〟を出してほしい」

 一方、ファンの興味は「夢の対決」だ。今回は58キロ契約で戦った那須川がボクシングで世界を狙うなら、スーパーバンタム級(55・34キロ以下)、バンタム級(53・52キロ以下)が現実的。そうなると、世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦に期待が膨らむ。しかし、八重樫氏は「夢を壊すようで申し訳ないですが…」と前置きした上で、慎重な見解を示した。

「尚弥と交わることはないと思いますね。例えば天心選手が世界を取り、米国でも勝負できるくらいになれば話は別ですが、まだその段階ではない。尚弥からしたら、今はまだ相手にもしていないと思う。もちろん周囲の期待は分かりますが、選手目線で言うなら、過度にあおるのはかわいそう。まず足元を見て一歩ずつ進んでほしいですね」

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe38617fe61a8a3b6674c83c05c8ac73ea207248