6/3(金) 5:15配信
東スポWeb

球団関係者から表情が暗いと指摘される阪神・矢野監督(東スポWeb)

 2日の西武戦を6―1で快勝した矢野阪神は、3日から球団OBで新庄ビッグボス率いる日本ハムを聖地・甲子園に迎えての3連戦に突入する。すでに3連戦ともに前売りチケットは完売。球団関係者も「交流戦で土、日だけじゃなく金曜のナイターまで(前売りで)完売するのは、球場が(入場制限等のあった)コロナ以前でも記憶にないぐらい久しぶり」と球界も注目の一戦だ。

【写真】虎ナインを鼓舞する矢野ガッツ

 とはいえ、阪神側からすれば、話題は敵に譲っても何より借金10の敵に対し、虎は同11。12球団〝最弱〟の現状を抜け出すためにも勝負事ではきっちりとモノにしなければならない事情もある。

 さらに球団関係者は最下位でも〝陽〟のオーラ全開の敵将との対戦を機に、矢野監督にあるものをとり戻してもらいたいと願っている。それは指揮官の代名詞でもある「矢野ガッツ」。〝明るい〟の注釈付きだ。

「ホームラン打った選手とかを出迎える監督の表情が以前と比べて、明らかに暗い。盛り上がっているなかでも目が笑ってない(笑い)。(低迷中の)この状況を考えれば分かるんだけど、そもそも今のビッグボスのように、矢野監督もベンチ前で誰よりも喜怒哀楽を出すタイプだったはず。今はテレビのニュースなんか見てても、完全にそんな雰囲気作りの部分も完全に新庄ビッグボスの専売特許みたいになってるでしょ? もう一度、ウチも監督が選手と同じぐらい目立つようなシーンがあってもいいと思う」

 日本ハム戦に思いあたる節がないわけではない。就任1年目の2019年6月9日。同点の最終回に原口の一打でサヨナラ勝利した一戦。矢野監督は原口の劇打が飛び出すと歓喜のあまり、ナインよりも先にベンチを飛び出し「矢野ガッツ」を連発。試合後には涙するなど誰よりも、ベンチで感情を前面に出す熱血大将ぶりだった。「監督にも自然とああいうものがまた、出るようになれば…」。チームも今一度、上昇気流に乗るのでは…というわけだ。

 今ではベンチ前のその手のアクションはビッグボスに十八番になってしまった感さえある。かつての球団のスター選手を敵将に迎えたシリーズで、矢野監督はそもそも自分の〝代名詞〟をとり戻すことができるか…。

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