アルゼンチン代表FWメッシ(34)を擁するフランス1部・パリSG(サンジェルマン)が、今年7月に初の日本ツアーを行うことが5日、わかった。Jクラブとの親善試合が予定されており、相手は川崎、浦和、G大阪を候補に最終調整中。日本のファンにとっては、世界最高クラスの選手たちのプレーを生観戦できる貴重な機会となる。

 歴代最多7度のバロンドールを誇るメッシをはじめ、ブラジル代表FWネイマール(30)ら世界的ビッグネームが居並ぶパリSGが、Jクラブと戦うドリームマッチが実現する。今季、フランス1部リーグで最多タイとなる10度目の優勝を果たしたパリSG。欧州でも屈指のビッグクラブが、日本でプレシーズンマッチを行う計画が着々と進行している。

 欧州クラブが新シーズンに向けた準備を進める7月。日本では日本代表も参加する東アジアE―1選手権が開催(7月19〜27日)されるため、J1リーグは同18日から29日は試合が組まれていない。この期間を利用して、パリSGは関東、関西で親善試合を行うことになりそうだ。

 フランスでは名実ともに最強クラブとして名をはせるパリSG。しかし欧州CLでは、今季も決勝トーナメントの1回戦(2、3月)でRマドリード(スペイン)に逆転負け。来季は悲願の欧州王者、さらに歴代単独最多11度目のフランス王者を目指す1年となる。また今季加入1年目で、リーグ戦では23試合4ゴールにとどまっているメッシにとっても、真価を問われる新シーズンに向けた重要な準備期間となる。

 近年は欧州のビッグクラブがアジアでのプロモーションを兼ねた親善試合を積極的に行い、2019年夏にはフランス代表FWグリーズマン(現Aマドリード=スペイン)擁するバルセロナ(同)と、チェルシー(イングランド)が来日。埼玉と神戸で世界の技を見せつけた。新型コロナウイルス禍の20年以降では欧州クラブの来日は初となる。

 パリSGは近年、バスケットボールの伝説的選手だったマイケル・ジョーダン氏のブランドとコラボしたアパレルが人気。日本にもオフィシャルショップが開設されるなど知名度を上げており、さらなるファン拡大を図る狙いもある。日本の選手、ファンにとっても、世界レベルを目の前で味わう重要なチャンス。“新・銀河系軍団”とも呼ばれるスターたちが、日本の夏を盛り上げることになりそうだ。

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