熊本県八代市の秀岳館高校サッカー部の男性コーチによる暴行動画の流出問題で、きょう、学校が側が初めて記者会見を行った。
その中で、中川校長は、「絶対あってはならないことを起こしてしまい、深く深く、お詫び申し上げます」などと謝罪した。

この問題は、4月20日、八代市にある秀岳館高校の男子サッカー部の寮内で、30代の男性コーチが部員に対し蹴ったり、殴ったりしている動画が流出したもの。
これまでの取材で、サッカー部内では、暴力行為が常態化していたことも明らかになっていた。

きょうの会見で、学校側は、生徒に対するアンケートで、過去2年間に、サッカー部の監督やコーチなど職員から生徒への暴力が25件、サッカー部の部員同士の暴力が13件確認されたこともを明らかにした。この25件のうち24件は、動画に映っていた30代コーチが加害者だったという。

この問題をめぐっては、動画の流出後、部員による謝罪動画が掲載されたことが判明。
当初、学校側は「部員主導で行った」としていたが、きのう行われた保護者説明会で、段原監督が、撮影に関わっていたことが明らかにされた。

この点について、会見では、段原監督が「こういうポイントを撮った方がいい」「悪いことをしているんじゃないから、マスクを外して、名乗った方がいい」とアドバイスしたことが明らかにされた。結局、そのまま謝罪動画としてSNSに掲載されたという。

会見に同席した段原監督は、撮影に関与したことについて「生徒からの申し出を受けて、生徒と同じ気持ちだったから」と説明したが、「私の不適切な言動、対応を深くお詫び申し上げます」などと謝罪した。

この問題では、すでに警察が、コーチや部員などから話を聴くなどして捜査し、25日付で、このコーチを暴行の疑いで書類送検している。


FNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/372f7c60090e7e44ee5a80207d95e4a6e0f39e02
5/5(木) 14:24配信