4/1(金) 5:15配信
東スポWeb

バットを折りながらヒットを放った佐藤輝(東スポWeb)

 虎の3月は悪夢のままで終わった。阪神は31日の広島戦(マツダ)にも2―3で敗れ、開幕6連敗。この日、パ・リーグでは日本ハムが勝ったため、12球団唯一の開幕未勝利チームとなった。

 試合後の矢野燿大監督(53)も「みんな何とかしようと思ってやってくれていることは、見ているこちらもわかる。ただ、プロである以上、結果がこれでは『良かった』ってことにはならない」と力なく振り返るしかなかった。

 投打がまったく、かみ合わない。先発陣はこの日も秋山が6回途中まで投げるなど、全6試合で5回以上の責任投球回を投げている。打線も29日は9安打で2点、30日は6安打で3点と、どうにもならないわけではない。にもかかわらず、白星が遠い。

 即効性のある策が見当たらない現状にチーム関係者も「こうなるともはや先発投手一人で完封するか打線で誰かが、ガラッと空気を変える劇的な一発を放つしかない」とお手上げモードになりつつある。確かにこの連敗中は、クリーンアップにまだ本塁打がない。

 球団OBも「期待を込めて言えば、佐藤輝や大山に一発が出れば、何かが変わる可能性は、まだ十分にあるということ。それが先制だったり、逆転だったりと試合の流れのなかで、価値の高いものであればなおいい」とし「巨人の岡本だったり、ヤクルトのサンタナだったりとか、やっぱり打線の中心の選手が分かりやすい形で働けば、周りを固める人間も、打席ごとでやるべきことがどんどん見えてくるはず」と指摘する。

 重たい空気を払拭するには、やはり佐藤輝・大山の和製大砲コンビの覚醒が欠かせない。

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