ロシアのウクライナ侵攻が深刻化するなかで幕を開けた北京パラリンピック。開会式前日の現地3月3日には、IPC(国際パラリンピック委員会)がロシアとベラルーシ選手を出場禁止とするなど、異例の様相を呈している。

 周知のとおり、スポーツ界でロシアへの“制裁”を明らかにしているのは、これだけでない。なかでもFIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)は国際大会からロシア勢を締め出し、ISU(国際スケート連盟)も世界選手権を含む主催大会への出場を認めないこととした。

 一方、こうした対応に異議を唱えているのが、2006年トリノ五輪男子フィギュアスケート金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏だ。2日に更新された公式インスタグラムでは、「スポーツとは政治の外にあるべきもの。こうした制裁は大きな間違いだ!」と糾弾し、小さくない波紋を広げた。

 そして今回は、自国のパラリンピアンに対するIPCの措置について言及。「このチャンスを8年待わびていたが、それがまたもや奪われてしまった」と始め、「2018年平昌大会からロシア代表が資格停止処分を受け、一部の選手だけが中立な立場での出場が許された。そして今、2大会連続で欠場となったのだ」と嘆きを綴っている。

 さらにその後は、措置の対象となった自国のパラリンピアンたちへ労いのメッセージ。「強いアスリートというのは、壊れないアスリートのことだ! 我々みんなにとって、彼らは本当に伝説的な存在だ!」と力強く記し、出場を許されなかった選手たちの気持ちに寄り添った。

THE DIGEST 3/5(土) 19:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff95fd0690d7b1c83022a8f184e853e4c8de767c 

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