前スレで「動物画の描き方」をバカにしてるやつがいたけど、
人体造形よりはるかにハイレベルだぞ・・・。
ちなみにマール社の動物画の描き方は1950年と古く、今も世界中で愛された名作。
おれのバイブルでもある。
動物の描き方のみならず、構造や動きの分析と略画法の重要性をこの本で学んだ。
何よりも写真をそのまま描こうとするな、それは踏み台であって、
創造性によって描かないといけないことを教えてくれた。

> 画家は単に見た通りの事像を写し取るカメラではない。
> もし、そうであるなら、わたしは本書を写真で埋め尽くしたことだろう。
> 自然の事像は示唆を与えてくれる。
> そして、動物の解剖学的理解にはしっかりした基礎が必要であるが、
> 表わしたい雰囲気などを描出することによって、表現全体に画家独自の創造性が現われてこなければならない。
> 本書に収めたスケッチのほとんどは、モデルも写真も用意せずに描いたものばかりである。
> わたしが、モデルや写真を利用する場合は、表現したいものをそこから取るというのではなく、
> むしろ踏み台として利用するにすぎない。

この文章は今も創作の礎となっている。