2/21(月) 6:15配信
東スポWeb

ソフトバンクの育成右腕・藤井

 新たな育成の星≠フ誕生となるか。ソフトバンクの背番号157・藤井皓哉投手(25)が快進撃を続けている。

 B組(二軍)から参加した16日の紅白戦で2回をノーヒット3三振に抑え、A組(一軍)に即日昇格。20日の紅白戦では三森、佐藤直、栗原から3者連続三振を奪った。最速150キロの直球にフォーク、スライダーがさえ、猛アピール中だ。

 思わぬ掘り出し物≠フ登場に藤本監督も「いいとは聞いていたけど、ここまでいいとは思わなかった」と声を弾ませている。「完璧ですね。この状態で投げられるなら勝ちゲームでも使える。ボールの強さが違うもん。こういう投球していたら支配下も近いと思う。こっちも必要と思ってきているからね」と絶賛した。

 2014年のドラフト4位で広島に入団。18年には一軍でプロ初勝利を飾っている。翌19年にはウエスタン26試合で2勝6セーブ、防御率0・33の好成績もマークした。しかし、20年は一軍登板なしで、二軍での成績も悪化して戦力外。そんな中で昨季在籍した独立リーグ・高知の経験が契機となったという。「広島の時は結果にこだわりすぎていた。もう一度野球の楽しさ、投げる喜びを知れたのが大きかった」(藤井)。

 ホークスOBでもある高知の吉田豊彦監督もこう話す。「メンタル面の成長が一番だと思います。結果を残さないといけないという焦りからバランスを崩し、限られた球種での勝負になったり、コースを狙いすぎたりで投球の幅が狭くなり、苦しんでいました。そこを彼自身が強い意志で乗り越えましたからね」。

 結果を求め過ぎての失敗は、吉田監督もホークス時代に味わった。その経験から選手には「結果だけを求めるな」と伝えている。ストイックな環境面も含めて、そんな高知での日々が迷い道に入っていた藤井を復活させる下地となったのだろう。

 独立リーグを経由してのNPB再挑戦。藤井の活躍は独立リーグの評価向上にもつながる。恩師は「ここからが本当の勝負だと思いますが、伸びしろはまだまだある選手。頑張ってほしいと思います」と期待を込めた。

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