「反五輪デモ」字幕の本質見ない報告書
「金で動員」ならスクープ NHKの集合的無意識とは

2022/2/20 11:00 (JST)
© 株式会社全国新聞ネット

佐々木央
47NEWS編集部、共同通信編集委員

 NHKの調査チームは、ことの本質からあえて目をそらしているのではないか。BS番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」の字幕問題に関する調査報告書を読んで、そんな思いさえ持った。
2月10日に公表された報告書は「裏付け取材が行われないまま(中略)上司によるチェックも十分行われず、誤った内容の字幕をつけたシーンが放送された」と述べ、現場の失敗として事態を総括する。だが、もっと深刻な組織の問題が伏在していることを、報告書自身が示していると思う。(共同通信=佐々木央)

 番組は五輪公式記録映画の河瀬監督らに密着したドキュメンタリー。公式映画のスタッフが匿名の男性を取材している場面に<五輪反対デモに参加しているという男性><実はお金をもらって動員されていると打ち明けた>と字幕を付けて放送した。




 ■未放送の映像から浮かぶ異なる人物像
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://nordot.app/866314668371017728?c=39546741839462401