12日に終了した将棋8大タイトル「王将戦」でストレート勝ち、初の10代「五冠」を達成した藤井聡太竜王が13日、対局した東京都立川市で一夜明け会見に臨んだ。記者から「富士山で例えれば何合目まで登っているイメージか」と問われ「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのかは全く見えない。いまだ頂上が見えない意味では森林限界の手前。まだまだ上の方には行けてないと思います」と答えた。

 森林限界とは広辞苑によれば「高緯度地方や高山における森林成育の上限」で、富士山がある本州中部では五合目付近の2400〜2600メートルとされている。地理好きの藤井五冠らしいコメントに、ヤフーなどSNSでは「森林限界」が一時トレンドワードトップになった。

 ツイッター上では「森林限界をトレンドに入れる竜王、さすがです」「森林限界の手前…この語彙(ごい)力。将棋盤を離れても他を圧倒する」「つまりまだ将棋の森の中で可能性を探ってさまよってる最中で、とても頂上を見上げて『あそこを目指す』と言えるレベルにはないということ。こんなことを記者会見で咄嗟(とっさ)に言える19歳よ…」「言い回しがうまいなぁ。森林限界って確実に標高は稼いでいるけど、頂上は確認できない場所」など感嘆の声があふれた。  

中日スポーツ 2/13(日) 14:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/5397c42feac2d7e2a8bf75ff555bf2107a7bb6fb

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