https://www.asahi.com/articles/ASQ1X3T03Q1XUNHB004.html

 宮城県多賀城市で昨年6月、劇団四季の公演準備中に男性作業員が舞台セットから転落する事故があり、仙台労働基準監督署は27日、劇団を運営する「四季」(横浜市)と舞台監督の40代男性=横浜市=を労働安全衛生法違反容疑で書類送検し、発表した。認否は明らかにしていない。

 労基署によると、作業員は頭を強く打ち、脳挫傷の重傷。四季は昨年6月15日、多賀城市中央2丁目の市文化センターで、公演「ザ・ブリッジ〜歌の架け橋〜」の舞台準備中、手すりの設置などの転落防止策を怠った疑いがある。

 舞台セットは高さ2・47メートル。作業員は出演者の代役としてセット上に配置され、ステージに転落した。作業員は仙台市のイベント会社から派遣されており、労基署は四季の指揮命令で作業していたと認定した。

 劇団四季は27日、「心よりおわび申し上げる。事故を厳粛に受け止め、再発防止の徹底に努める」などとするコメントを出した。(根津弥)