進化し続ける“ジョジョ・ワールド”&ジョースター家とDIOの因縁は必読もの

1月7日からテレビ放送がスタートするアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』。多くを語る必要がないほど、数多くの熱狂的なファンを持つ『ジョジョ』シリーズの第6部で、空条承太郎の娘・空条徐倫の活躍を描く。昨年末、別媒体で恐縮だが、徐倫役を務める声優・ファイルーズあいさんにインタビューさせていただく機会があり、改めて原作マンガを読み直したところ、その熱量に圧倒。テレビアニメ放送を前に、その輝ける魅力を取り上げてみたい。

第5部までは男性だったが、第6部にて初の女性主人公。今でこそ当たり前だが、当時の少年マンガ誌ではなかなかの挑戦だったと思われる。ただ、“ジョジョ”にかかれば登場キャラクターの性別などは関係なく、あるのはただ“ジョジョ”という強烈な存在感と世界観。お世辞抜きの予測不可能過ぎる展開は、心を全方位に揺さぶり、読んでも読んでも読み足りない気持ちになるのだから驚異的だ。

主人公がいきなり逮捕されるのにも驚くが、承太郎の娘という設定も最初は衝撃的。娘がいるというのもそうだが、あの承太郎がどのように子供と接するのかも興味津々だったが、状況や環境から反発しがちな徐倫が次第に変わっていく様子や、徐倫のスタンド「ストーン・フリー」の肩パットがパイソン柄なのだが、承太郎のパンツも同柄、さらに攻撃時のかけ声が「オラオラオラオラオラオラオラオラ」といった“共通点”の数々に、思わず胸アツになってしまう。

シリーズには欠かせないスタンドバトルも“進化”を遂げ、前作までとは打って変わった能力による駆け引き要素がグンと濃くなり、単純に勝敗が決するように見えてもそうではなかったり、思いがけない相手に苦戦したりと、スピード感&爆発力を損なわずに新たな魅力もプラスされたバトルシーンは見応え抜群だ。

ストーリー面では鮮やかさと痛快さで楽しませてくれつつ、クライマックスでは思わず絶句してしまうような仕掛けで魅せてくる。まさに“奇想天外”にして“唯一無二”。『ジョジョ』シリーズは男くさいと思われがちだが、徐倫の常に前向きで正義感が強く、困難に立ち向かっていく姿はかっこよく、女性ファンの“ジョジョ入門”的な意味合いとしてもオススメできる一作と言えるだろう。

TSUTAYA2022年1月6日 (木) 15:00 配信
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【1月7日からテレビ放送開始】シリーズ初の女性主人公・徐倫のひたむきさが胸アツ!――『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』