1/2(日) 4:33配信 スポーツ報知
https://news.yahoo.co.jp/articles/336a032b0b32e879908a380537fc9df97ff81f0e

◆W杯スキー(1日)

 ジャンプ女子は、スロベニアのリュブノ(ヒルサイズ=HS94メートル)で個人第9戦が行われ、18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)が95メートル、89メートルの合計266・8点で今季初勝利を挙げた。通算では、ともに男女の歴代最多を更新する61勝目、110度目の表彰台となった。

 沙羅が、北京イヤー2022年の初戦に表彰台へ帰ってきた。1回目に、大ジャンプの目安となるヒルサイズを1メートル上回る大ジャンプで首位発進。2回目もK点越えで粘り、順位を守った。今季は開幕からトップ10を堅守しながら、表彰台には立てていなかった。北京五輪へ、残り約1か月となった佳境で、主役の笑顔がついに咲いた。

 今年10月の国内3連戦を全勝するなど、沙羅は着々と技術を結果に絡めてきた。昨年11月のW杯開幕からは、助走姿勢に課題を感じつつ試行錯誤を続けた。スタートゲートに腰掛ける瞬間から、着地まで。北京五輪の頂点に向け、銅メダルだった平昌以降「ゼロから作り直す」と見直してきた技術は、しっかりと形になりつつある。

 今季は、個人総合首位を快走するクラマー(オーストリア)らが安定して力を示してきた。北京五輪の金メダルへ、確かにライバルは多い。ただ、沙羅も頂点に立つ力があることを、結果で示せた意義は大きい。

Official Results
https://data.fis-ski.com/pdf/2022/JP/3910/2022JP3910RL.pdf

World Cup Standing
https://medias2.fis-ski.com/pdf/2022/JP/3910/2022JP3910WC.pdf