12/30(木) 7:00配信
東スポWeb

2021年も話題の中心はこのチーム?(東スポWeb)

 2021年のJ1リーグは川崎が圧倒的な強さを見せ、見事に2連覇を果たした。夏には主力選手が海外移籍を果たすなど、大幅な戦力ダウンにも38勝8分け2敗と圧勝。ここ5年で4度目のタイトル奪取となったが、川崎の強さの秘密はどこにあるのか。チャンピオンを止めるクラブは現れるのか。サッカー担当記者が21年のJリーグを振り返った。


 デスク 川崎はチームとしてのまとまりもあるし、戦力も充実。代わりに出てくる選手も遜色ないし、圧倒的だった。

 記者A 21年に向けては大黒柱のMF中村憲剛が引退して苦しいかと思ったらけど、序盤から突き抜けました。夏に主力だった五輪代表MF田中碧がドイツ2部デュッセルドルフ、MF三笘薫がイングランドのブライトンに移籍。今はレンタルでベルギーのサンジロワーズですけど。その2人がいなくても影響は少なかったですね。

 記者B 他クラブからは「有能な選手が多くて選手層の厚さもある」って声とともに「あのクラブには遺産があるから」とも言われてましたね。2016年まで監督を務めた風間八宏氏が下部組織を整備し、そこから選手が出ていますので…。

 記者A 神戸は21年も爆買いでしたね。海外でプレーしていたFW大迫勇也にFW武藤嘉紀、スペイン1部バルセロナ出身のボージャン・クルキッチ…。一体いくら使っているのか。「3人とも軽く年俸2億円超えているよ」とJクラブ関係者も言ってました。

 デスク 以前ならば大金を使っても成績を残せなかったけど、21年は3位。22年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも出る。アジア制覇も期待だな。

 記者B 三木谷浩会長が躍進したご褒美として、海外のビッグネームを連れて来るって話も噂されていますね。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ級の大物が来るかもしれません。バルサ路線? 楽天がスポンサーから撤退したバルセロナとの関係は気になるけど、どうですかね。

 デスク 浦和は開幕前にMF柏木陽介が新型コロナウイルスのチームの規律違反で退団になったけど、5月にデンマーク出身FWキャスパー・ユンカーの加入し、ゴールを量産したから持ち直したって印象かな。

 記者A 結果はリーグ6位でしたが、天皇杯を制したように底力はあると思いますね。DF槙野智章らベテラン勢が抜ける来季がどうなるか。

 デスク かつては浦和が大物を獲得する爆買いチームだったけど、最近はそれほど効果がなくなっているな。

 記者B FC東京は9位でした。9月に長友佑都が戻って変わるかと思ったんですけどね。外国人頼みのチームづくりも疑問でしたけど、チーム内でも、いろいろあってうまくいっていなかった感じですね。

 記者A 少し含みのある言い方…。まあ、これからミクシィがクラブ経営に乗り出すけど、お金を使ってくれるか気になります。ただ、チームスタッフがかなり入れ替わるので、どちらに転ぶか。厳しそう…。

 記者B 横浜FCは最下位でJ2に降格しました。シーズン序盤から低迷し、夏にドイツの五輪代表GKスベント・ブローダーセンら外国人を大量補強してましたが、焼け石に水でしたね。他クラブからも「補強しても難しいって。無駄金を使っているだけ」とボロカスに言われてました。

 デスク MF中村俊輔は残留みたいだけど、カズ(三浦知良)は移籍するし、チームも変わるんじゃないか。で、22年のJリーグをどうなると思うか。

 記者A 新型コロナウイルスの影響もあって各クラブとも資金難ですので、現状は厳しいです。神戸以外は…。それに若い選手が出てきても、すぐに海外に買われていきますしね。22年シーズンは何か手を打たないとJリーグは忘れられていきそうです。

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