12/20(月) 9:07配信
スポニチアネックス

男子ハーフパイプ決勝 5位の平野歩夢(AP)

 ◇冬季デュー・ツアー最終日(2021年12月19日 米コロラド州コッパーマウンテン)

 スノーボードのスーパーパイプ(ハーフパイプ)決勝で、冬季五輪2大会連続銀メダルで今夏の東京五輪スケートボード代表の平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が、実戦では史上初めて斜め軸に縦3回転、横4回転する「トリプルコーク1440」を成功させた。最終順位は5位にとどまったものの、来年2月の北京五輪で金メダル獲得への鍵を握るとされる超大技を決めてみせた。

 予選を1位で突破していた平野歩は、最終滑走者として迎えた決勝1回目で86・75点をマークしたものの、2回目は転倒して得点を伸ばせず。逆転優勝へ後がない3回目、最初のトリックでトリプルコーク1440に成功。その後に転倒して得点は24・25点にとどまったものの、95・50点で今季初めて公式戦に優勝した戸塚優斗(20=ヨネックス)も「クレイジー。僕も(今後)決めたい」と絶賛した。

 平野歩は今夏の東京五輪にスケートボード・パーク種目で出場。わずか半年間でのスノーボード再転向は不安視され、本人も「時間が足りない」と話していたが、W杯でも今月の開幕戦で4位に入るなど、ブランクを感じさせない滑りを披露。超大技を成功させたことで、悲願の金メダル獲得へ明るい光が差してきた。

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