2021年12月13日 23時44分
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 13日、第79回ゴールデン・グローブ賞映画部門のノミネーションが発表され、村上春樹の同名短編小説を基にした濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』が作品賞−非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネートされた。

 同作は、妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公(西島秀俊)が、ドライバーの女性(三浦透子)との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す姿を描いたヒューマンドラマ。『寝ても覚めても』や『偶然と想像』など世界から注目を浴びる濱口監督がメガホンを取り、カンヌ国際映画祭では日本映画として初となる脚本賞を受賞。ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞、ボストン映画批評家協会賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4部門で受賞するなど、海外の映画賞レースで存在感を見せている。第94回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも選ばれている作品だ。

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 日本映画のゴールデン・グローブ賞ノミネートは、是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞に、細田守監督の『未来のミライ』がアニメーション作品賞にノミネートされた第76回ゴールデン・グローブ賞以来となる。

 最多ノミネートは、ケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』とジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でそれぞれ7ノミネートだった。

 ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の投票により選定されるゴールデン・グローブ賞。今年に入ってから人種差別や性差別、倫理上の問題などHFPAの長年にわたる腐敗した体制が問題視され、5月には米NBC局が授賞式の中継見送りを決めている。HFPAはこの8か月で倫理・行動規範、会員資格をはじめとした内規を徹底的に見直し、これまでで最大にして最も多様性に富んだ新会員21名を迎えたと発表。テレビ中継はされないものの、新体制で授賞式を1月9日に受賞結果を発表するとしている。そうした背景があり、今年は賞の選考のための応募も必要なかった。(編集部・市川遥)

(以下略、続きはソースでご確認下さい)