2021-12-13 05:00 ORICON NEWS
駿河太郎、談志さん役で落語にも挑戦「賛否両論は覚悟」 篠田麻里子は則子夫人にあこがれ
https://www.oricon.co.jp/news/2217293/full/
『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』に出演する(左から)篠田麻里子、駿河太郎 (C)BS日テレ
https://contents.oricon.co.jp/upimg/news/20211213/2217293_202112130091232001639339209c.jpg


 俳優・駿河太郎が主演する、BS日テレの新春ドラマ『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』が、立川談志さんの誕生日となる来年1月2日午後7時〜8時54分に放送される。

 日本テレビの人気長寿番組『笑点』の創成期を描く『BS笑点ドラマシリーズ』の最新作で、第1弾「桂歌丸」(2017年10月)、第2弾「五代目三遊亭円楽」(19年1月)、第3弾「林家喜久蔵」(20年1月)に続き、今作は談志さんを主人公としたストーリーだ。

 桂歌丸や林家喜久蔵らを見出し、三遊亭円楽と切磋琢磨しながら『笑点』の原型を作り上げながら、自ら降板する形で番組から去った“孤高の天才”談志さん。その破天荒な生き様とともに、則子夫人との心温まるエピソードを織り交ぜ、飽くなき笑いへの愛をつづる。

 駿河は、4度目となる談志さん役で、今回メインストーリーとなることに「賛否両論が出るであろうというのは初めから覚悟していた」と言いながら、あらためて「男からするとすごくかっこいい」と魅了され、劇中では落語にも挑戦する。また、妻・則子役でシリーズ初出演する篠田麻里子は「則子さんみたいな女性ってすてき」と、天才を支えた妻へあこがれを明かす。このほど、2人が取材に応じ、作品の見どころを語った。

■談志さん役・駿河太郎「やめとけと言うた(笑)」 台本が秀逸で出演を決意

――談志師匠がメインの物語になると聞いたときの感想は?
【駿河】 (話を聞いて)やめとけと言うたんですよ(笑)。これまでに(桂)歌丸さんの話、(林家)喜久蔵さんの話、(三遊亭)円楽さんの話と3つ続いて、円楽さんとの話では、談志さんと円楽さんの友情の物語みたいなのがあって、これやべえなと、裏返しになる可能性があるぞって薄々感じていたので、プロデューサー陣には「談志さんってすごい方だし、やっぱり信者も多いし、やっぱり談志さんがメインのドラマにはしない方がいいと思いますよ」と話していたんです。
 そうは思っていたんですけど、台本がすごくよかったんです。今回はコロナ禍ということもあって、いろいろとアイデアを詰め込んでくれたんですけど、それがうまいことはまって、師匠との師弟愛みたいなところも、まわりの人間との兼ね合いや、奥さんとの絡みとか、すべてがうまい具合に収まっていて、「やらなしゃあない」と思いました(笑)。

【篠田】 そういう流れがあったとは(笑)。(世代的に)私は談志さんの表面的なイメージしかわからなかったので、台本を読んで、談志さんのプライベートの部分とか、奥さんとの普段の姿とか、人間っぽい部分がおもしろくて、(台本を)一気読みしちゃいました。知らないことがすごく多くて、談志さんってこういう方だったんだと、台本を読んで今までのイメージが一気に変わりましたね。

――見どころとなるシーンは?
【篠田】 (談志と則子が)一緒のお布団で「死んだら、どうする?」って言うシーンがあるんですけど、あそこでのんちゃん(則子)の回答はすごいなと思いましたね。

【駿河】 ちょっといいよね、あれ。のんくん(則子)も談志さんのことがちゃんと好きやったんやなというのがわかるんですね。

【篠田】 だからこそ、談志さんがのんちゃんを好きになったんだろうなと感じましたね。

【駿河】 僕はやっぱり師弟愛かな。どこと言われると難しいんですけど、実際に(柳家)小さん師匠と談志さんには、まわりには分からない師弟愛があったところをちゃんと今回の台本では描いてくれているから、なぜ談志さんが落語協会を出たのかも、すごく腑(ふ)に落ちる描き方をしていただいて、ちょっと楽しみにしておいてほしいなと思います。