12/7(火) 2:30配信 スポーツ報知
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 巨人が女子硬式野球チームを新設することが6日、分かった。2023年からのリーグ戦参加を目指し、すでに来年3月に卒業予定の大学生2人、高校生2人の計4選手との契約が内定。この4選手を第1期生としてチームを編成していく。NPBでは西武、阪神に次いで3球団目の女子野球参入。女子野球発展のため、選手の受け皿を作り、プロ野球の読売ジャイアンツと同様に常勝軍団を目指していく。

 1934年の球団創設から長い歴史と伝統を誇る巨人が、新たに女子野球チームを創設する。2023年からリーグ戦に参戦予定。全日本女子硬式野球連盟、関東女子硬式野球連盟に所属し、大学、高校、クラブチーム等も混合の4部制で行われている「ヴィーナスリーグ」(ジャイアンツ杯争奪関東女子硬式野球リーグ戦=報知新聞社など後援)に参加することを想定している。

 女子野球は1980年代から大学、高校の全国大会がスタート。02年にヴィーナスリーグが発足した。10年にサプリメント販売会社のわかさ生活によるプロリーグが発足したが、今季は所属選手がゼロとなり事実上の消滅状態。高校、大学卒業後も高いレベルで野球を続けたい女子選手の受け皿確保が課題となっている。

 そんな状況が少しでも好転することを願い、巨人が参入を決めた。すでに来年3月に卒業予定の高校生、大学生2人ずつ計4人の有望選手と契約内定。4選手は来年2月の巨人春季キャンプへの参加、シーズン中は練習や野球教室などの活動を行い、チームとしてはトライアウト等でメンバーを決めていく予定。来秋に合格者での合同練習会などを行い、リーグ戦参加への準備を進めていく。

 第1期生の4選手の中には、史上初めて甲子園で決勝が行われた今夏の全国高校女子硬式野球選手権で“胴上げ投手”となった神戸弘陵学園高・島野愛友利投手もいる。島野投手は9月14日の巨人・DeNA戦(東京D)で始球式を務めた。今季まで投手チーフコーチを務め、球団社長付アドバイザーに就任した宮本和知氏が総監督を務める少年野球・葉山巨人軍出身の平成国際大・金満梨々那捕手も名を連ねる。

 NPBでは西武、阪神が女子野球に参入し、西武女子チームはヴィーナスリーグに所属している。巨人女子チームの初代監督、チーム名、コーチングスタッフ等は現在調整中。男女ともに常勝軍団を目指していく。

 ◆ヴィーナスリーグ 関東女子硬式野球連盟が02年から主催、読売巨人軍や報知新聞社などが後援する世界最大のアマチュア女子硬式野球リーグ。今季は41チーム計1100人が、緊急事態宣言後の6月から7部門に分かれて約200試合を行い、クラブ・大学生部門はエイジェック(栃木)が初優勝した。