セレッソ大阪の元日本代表FW大久保嘉人(39)の引退会見が22日、大阪市内のホテルで行われた。スーツ姿で登場した大久保は、第一声から涙があふれ、途中からは号泣した。

若かりし頃には試合中に暴言を吐いたり、退場処分を受けることも多かった。会見の最後には「審判の皆様には迷惑をかけましたので、そこは謝りたいです。もうサッカー選手ではなくなりますが、(今後も)レッドカードはもらわないようにしたい」と語った。

荒々しいプレーが持ち味で、それは日本代表としても同じスタイル。誰よりも勝利にこだわり、誰よりもゴールにこだわった結果が、そうさせた。

会見の途中にも、自らこう切り出している。

「汚いプレーヤーでしたけれど、全然、悔いはないです。サッカーの時と、普段の時の自分は全く違う。サッカーの時の(汚い)自分を貫き通すことができた。(自分自身を)まねしたくないこともいっぱいありますけど、それもサッカー。悔いのないサッカー人生を送ることができた」

さらに「1年目からむちゃくちゃで、(周囲からは)長くサッカーはできないだろうと思われていて、自分でもそう思っていた。まさか39歳までやれるとは、3年連続で得点王になれるとも思ってもいませんでした。自分が考えていた以上のサッカー人生でした」と振り返った。

イエローカードを受けた数はJ1通算104枚で歴代最多、退場12回はストイコビッチの13回に続くワースト2位。

大久保は「退場も多かった。それが自分らしい。サッカーの時だけ負けず嫌いでした」と話した。


日刊スポーツ [2021年11月22日15時0分]
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