日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルと、日本代表MF南野拓実が所属するリバプールは現地時間11月20日(日本時間21日午前2時30分)に激突する。
プレミアリーグで8戦負けなしと好調アーセナルだが、試合の行われる敵地アンフィールドは9年間勝利から遠ざかる鬼門。快進撃を継続できるか、それともその勢いが止まるのか。注目のマッチアップとなる。

2021-22シーズン、アーセナルはプレミアリーグで開幕3連敗と最悪のスタートを切り、一時最下位にまで沈んだ。勢いを取り戻すきっかけとなったのが第4節ノリッジ・シティ戦(0-1)だった。
今ではすっかりレギュラーに定着するGKアーロン・ラムズデールやDF冨安健洋らが初めてスタメンに起用されたこの一戦で白星を掴むと、
そこからメンバーも固定されて怒涛の3連勝。2つの引き分けを挟んでさらに3連勝を飾り、5位まで順位を上げた。

リーグで最も勢いのあるチームの1つとなったアーセナルだが、現在4位のリバプールは相性の悪い相手だ。特にリバプールの本拠地であるアンフィールドは鬼門で、英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」によれば2012年9月以来、
9年間勝利から遠ざかっている。また、1992年のプレミアリーグ発足以降、最多の65失点を喫しているスタジアムでもある(2番目はオールド・トラッフォードで46失点)。

ミケル・アルテタ監督も「環境、スタジアムが生み出すエネルギー、対戦相手のクオリティー、監督の質など理由はさまざまあるが、
ここ(アンフィールド)はリーグ戦の中で最もタフな場所の1つであることは間違いない」とアウェーでのリバプール戦が厳しい戦いになることを認めている。

見どころになりそうなのは、アーセナルの躍進を支える好調の守備陣がリーグナンバーワンの得点力(総得点31はリーグ最多)を誇るリバプールの強力アタッカーにどれだけ通用するのか。
「ロンドン・イブニング・スタンダード」紙はGKラムズデール、最終ラインは右から冨安、ベン・ホワイト、ガブリエウ、キーラン・ティアニーの4人のベストメンバーを予想。
中盤にもトーマス・パルティとアルベール=サンビ・ロコンガが並ぶ守備面は盤石の体制となりそうだ。

一方のリバプールはブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに欠場の可能性が高いものの、10ゴールで得点ランクトップを走るFWモハメド・サラー、
6ゴールのサディオ・マネと4ゴールのディオゴ・ジョタの3トップでアーセナルに挑むと見られる。スピード感あふれる鋭い攻撃でゴールに迫っていくはずだ。

右サイドでの起用が濃厚な日本代表DF冨安は、左サイドが主戦場のマネとのマッチアップが予想される。ここまでは対人戦の強さで存在感を示してきたなか、
リーグ屈指のスピードスターとの1対1でどれだけ対応できるのか、力が試される試合となりそうだ。

勝てばトップ4に浮上する大一番。アルテタ監督の下で復調するアーセナルは鬼門のアンフィールドで9年ぶりの勝利を手にすることはできるだろうか。
https://www.football-zone.net/archives/352068
https://www.football-zone.net/wp-content/uploads/2023/02/20210211_Mikel-Arteta_AP.jpg