FIGARO 11/16(火) 19:09

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主演女優は、祖母ティッピ・ヘドレンが受けたセクハラについて激白した。

「ヒッチコックは自分と寝ないからと祖母のキャリアを台無しにし、祖母を脅しました。監督が責任を問われることはありませんでした」と語ったのはダコタ・ジョンソン。この発言が飛び出したのは、米国のハリウッド業界誌、ハリウッド・リポーターのポッドキャスト「アワード・チャッター」に彼女が出演した時のこと。『フィフティ・シェイズ』三部作で知られる女優が祖母ティッピ・ヘドレンの受けたセクハラについて激白した。

「自分の身を守る」
現在91歳のティッピ・ヘドレンは2016年に出版した回顧録の中で、ヒッチコック監督から何度もセクハラを受けたことを語っている。孫娘のダコダ・ジョンソンが女優の道に進もうとした時に祖母は応援してくれたが、同時に警告することも忘れなかったそうだ。「祖母はいつだって自分の身を守ることに関して筋が通っていたし、実際に守ったんです」とダコタ・ジョンソン。

ティッピ・ヘドレンの回想録では、『鳥』の撮影中の話として、ヒッチコック監督が運転手に彼女の家まで遠回りさせたことや、一度は「自分に触る」よう頼んできたことがあることが書かれている。「どんな業界であれ、権力者が弱い立場の人間に力を行使するなんて絶対に許されません。この話をするのには抵抗感がありました。自分の祖母だからです。誰だって自分の祖母を利用する人がいるなんて考えたくないでしょう」とダコタ・ジョンソンは心情を吐露した。ティッピ・ヘドレンは自分のひどい体験を踏まえて娘のメラニー・グリフィス、そして孫娘のダコタ・ジョンソンに強くあれと教えた。「祖母は私や母にすごいことを教えてくれたと思います。それは、『いいえ、あなたは誰からであってもこんな酷いことを耐える必要はないのよ』と教えてくれたことです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f17c6d9c8152dd53528c602a4c8120ac6c114ee
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主演女優、ダコタ・ジョンソンは、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『鳥』の主演女優、ティッピ・ヘドレンの孫娘だ。(2018年10月24日、ハリウッド)photo: Getty Images
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