11/5(金) 11:32
日刊スポーツ

ホッカイドウ競馬売上523億円2年連続記録更新「多くのファンに感謝」

ホッカイドウ競馬(道営)は4日、21年度最終日を迎え、年間売り上げが522億9969万円で史上最高だったと発表した。20年度の520億4480万円に続いて、2年連続500億円を超えた。かつては年間100億円前後まで減少し存廃論も取り沙汰されたが、近年はインターネット、電話など販売ツールの充実で売り上げ増に転じている。北のサラブレッドが疾走し、今年も北海道を、馬産地を活気づける数字を刻んだ。

ゴール直前で“ハナ差差し切った”。4月から全82日間。3日の開催を終えた時点で、20年度のレコード額520億4480万6000円まで、約7億8000万円だった。最終日全12R立ての最終Rで到達した。91年度の450億円を29年ぶりに更新した昨年超え。地方競馬の一大イベントJBC競走が行われた3日の発売額が1日のレコードを更新する18億2199万2390円、最終1開催6日間(10月26〜28日、11月2〜4日)の売り上げも史上最多で、レコードラッシュでの締めとなった。

苦況を乗り越えた。売り上げが低迷した01年度には赤字額が約28億円に上るなど追い込まれ、当時の高橋はるみ知事が存廃も含めた5カ年計画の策定を明言、実行した歴史もある。北海道軽種馬振興公社の佃輝男専務理事(59)は「バブル崩壊、存廃の議論になった時代もあったが、それを経験している私としては、今年も売れるのかどうか心配もあった。ホッカイドウ競馬を選んで馬券を買っていただいた多くのファンの方に感謝したい」と、主催者として感想を述べた。

近年の売り上げ増は、レースの充実などとなって好循環をもたらした。今年度は、3歳戦線でラッキードリームが史上6頭目の3冠馬に輝いた。「エーデルワイス賞では、スピーディキックが勝利するなど、所属馬が素晴らしい成績を残してくれた」(佃専務理事)。競走馬のレベルアップは見逃せない。

今年、ホッカイドウ競馬に競走馬を預けた馬主は前年比57人増の654人に上る。年間実頭数で同83頭増の1437頭(1日現在)が出走した。売り上げの伸びは出走頭数増、所属馬のレベルアップとなって、北の競馬が盛り上がり、再び売り上げアップにつながった。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/d0deec5c63cebab7e4f08cd0d3670f55d26044ea