スポーツ報知2021年10月15日 12時0分
https://hochi.news/articles/20211014-OHT1T51205.html

 第98回箱根駅伝の予選会(23日、東京・立川市)が直前に迫った。10枚の「箱根切符」をかけた争いは、今回も熾(し)烈を極める。昨年同様、今年もコロナ禍の影響で立川駐屯地内で開催。平たんな周回コースで高速決着が見込まれる。

 ◆有力

 法大、明大、中大、拓大は安定感がある。突破が有力だろう。法大は練習の一環として出場した日体大長距離競技会1万メートル(9月20日)でエース鎌田航生(4年)をはじめ10人が好走。仕上がりが良く、トップ通過の可能性もある。明大は鈴木聖人、手嶋杏丞(ともに4年)らが順当にメンバー入り。やはり、トップ通過の候補だ。

 ◆圏内

 有力4校が順当に突破を果たした場合、残るは6枠。中央学院大、国士舘大、日体大、神奈川大、城西大、駿河台大、山梨学院大、専大、大東大、上武大の10校が激しく争うとみる。名門の日体大は74回連続の出場を目指す。87回連続出場(1925〜2013年、戦争による中断あり)の中大に次ぐ大会歴代2位の大記録で、継続中としては最長。エースの藤本珠輝(3年)が故障のため、一時期練習を中断しており予断は許さない。

 ◆微妙

 日大、筑波大、立大、麗沢大、東農大の5校は、ボーダーラインのやや下という微妙な位置。前回予選会でチーム史上ワーストの18位で大敗した日大は小坂友我(4年)、松岡竜矢(3年)の主力選手がメンバーから外れた。突破への道のりは厳しい。

 ◆苦戦

 自らが100%以上の力を発揮した上で、複数の上位校にトラブルがあれば“ミラクル”が起こる可能性は残されている。

 気温、湿度、風。当日の気象コンディションも戦いの行方を左右する。「第10位、○○大学!」。関東学生陸上競技連盟の幹事長が高らかに呼び上げるまで緊張は続く。(竹内 達朗)

報知新聞社