プロ野球セ・リーグは、ヤクルトが優勝へのマジックを9とするなか、阪神が16年ぶりのリーグ優勝にむけ、2ゲーム差の2位で食らいついている。両チームの直接対決は2試合を残すのみで注目も集まる一方、これまで優勝時などに大阪・ミナミの道頓堀川にダイブするなど、阪神ファンの暴走が問題視されてきた。奇跡の逆転≠ノ備え、本拠地・甲子園球場(兵庫県西宮市)を管轄する兵庫県警は警備連絡室を設置。大阪府警も警備計画をまとめつつペナントの行方を注視している。



■度を越えた行動たびたび

勝利に酔いしれたり、敗戦の屈辱に打ちひしがれたりしたファンによる度を超えた行動はこれまでも問題となっている。

阪神が日本一となった昭和60年には、リーグ優勝決定後、大阪・ミナミの道頓堀川にケンタッキーフライドチキンの「カーネル・サンダース人形」が投げ込まれ、ファンも次々と川に飛び込む騒ぎとなった。阪神は以降、20年近くリーグ優勝から遠ざかり、「カーネル・サンダースののろい」ともささやかれた。

敗戦でファンが暴徒化することも。平成8年、チームの敗戦に怒ったプロ野球ダイエー(当時)のファンが、試合後に監督や選手らが乗ったバスを取り囲んだ。チームは当時最下位に低迷しており、罵声が浴びせられ、バスに生卵が投げつけられる惨事となった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8caf1b0baa08555bd0dba780931aca78032e2d07