サッカーW杯カタール大会アジア最終予選で日本代表は1勝2敗と振るわず、森保一監督(53)の進退問題が浮上。だが後任候補に挙がるJ1・FC東京の長谷川健太監督(56)の手腕にも、日本協会の間では疑問の声がある。

 FC東京は10日、JリーグYBCルヴァン杯準決勝第2戦に臨み、ホームで名古屋に2−1と勝ったものの、2戦合計で3−4と及ばず敗退。大会連覇を逃した長谷川監督は選手と一緒に場内を一周する異例の挨拶を行い、「気持ちを出して戦った部分はサポーターに伝わっているとは思う」とすがすがしい表情でコメントした。

 日本代表の後任候補にリストアップされたとの一部報道には、「びっくりした。アプローチはない」とはっきり否定したが、これで今季は無冠が決まり、クラブ側は12月で契約満了となる指揮官と契約を更新しない方針だ。日本協会の技術委員会も把握済みで、年内の代表戦は11月の2試合で終わることから、長谷川監督がフリーとなったところで、次期監督の選択肢に入れる構えでいた。

 ところが事態は予定より早く悪化。森保ジャパンが12日に埼玉スタジアムで行われる最終予選第4戦でオーストラリアに敗れれば、日本協会の田嶋幸三会長(63)に対して技術委が「森保解任」を打診する方向だ。ただし協会内では、長谷川監督は「森保監督以上に守備的な采配だ」と疑問視する声もある。ここから最終予選を突破するには、アウェーでも点を取れるチームをつくらねばならない。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

夕刊フジ 10/11(月) 16:56
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