0001愛の戦士 ★
2021/10/06(水) 11:11:18.82ID:CAP_USER92021年10月6日 7時1分 配信
基本の体力づくりに励む日々
――8月1日付で荒磯部屋を興して初めての本場所を終えました。いかがでしたか。
「場所前はいい稽古ができていました。特に10代の3人は、いまは体づくりをしっかりして、ケガをしないように専念しています。土台を作ってから技の習得をして、それから個性を伸ばそうと考えているからです。それぞれに課題を作らせて、一人ひとりに声をかけてから場所に臨ませました」
――親方になってからはもう2年以上経っていますが、現役引退後から、場所を迎える心境に変化はありますか。
「現役時代は、思い通りにやっていたので精神的にも楽でしたが、いまは思い通りにならないことも多々ありますから、親方として弟子の相撲を見るのはあまり心臓によくないですね。弟子が負けると、何が間違っていたんだろうと、その都度考えてしまうんです。でも、体づくりもまだまだ途中ですから、『目先の勝利ではなくもっと先の勝利を得るんだ』『そのために俺たちはいま頑張って苦しむんだ』『つまらないことをやり続けられる人間だけが強くなれるんだ』と、ひたすら言い聞かせています。でもね、体ができてくると、強くなってきた実感がわいて、つまらないことが面白くなってくるときがあるんですよ。弟子たちにも、そういう思いをしてほしい。だからこそ、筋力トレーニングは、キロ数などわかりやすい目標ができるという観点からも、非常にいいことだと思います」
――弟子には、最先端のスポーツ科学の知見なども重要だとお考えですか。
「いま、筋トレはいいと言いましたが、結局は、四股・鉄砲・すり足・腰割りが最先端の科学なんじゃないかなと、自分のなかでは思うようになりました。そのなかに、下半身の強化や体幹動作など、すべてが集約されているんです。形をしっかり作らないと、丹田に力が入り込まない。中心軸がしっかり立つ力士は、寄る力や押す力があり、精神的にも威圧感がある。“姿勢”って、姿の勢いと書くだけあって、強い人はしっかりとした軸をもって、その勢いをバチンとぶつけてきます。自分もいろんなトレーニングをしてきましたが、最後に自分が信じてやり続けたのは基本運動でした。弟子たちにも、朝から基本運動をみっちり1時間半くらいさせていて、その上での筋力トレーニングはあっていいと思っています」
――何事もそうですが、相撲もやはり最後は基礎に帰ってくるんですね。
「自分も、大ケガをして優勝決定戦があったときにね、髷を結い直して最後に何をしたかというと、腰割りをしっかりしたんです。本当の大勝負に挑む前に行うくらい信じていたのが、自分の腰割りでした。10代の3人はまだできませんが、軸が立って丹田にパワーが集まってくると、土台がしっかりしてくるので、基本にはこだわりをもってやっています」
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写真:毎日新聞/アフロ
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