米スポーツ専門メディアのESPNは22日(日本時間23日)、プロボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(35)=帝拳=が
12月28日、神戸で元3団体王者の現IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=と対戦すると報じた。すでに両陣営は合意に
達していると伝えられ、早ければ来月早々にも正式発表される見通し。村田は約2年ぶりとなる試合で、待望していた最強のボクサーと
グラブを交えることになりそうだ。

東京五輪が行われた2021年の締めくくりに、12年ロンドン五輪金メダリスト・村田の登場だ。ESPNはゴロフキンの近況をリポート。
その中で「休養期間はもうすぐ終わる」とし、情報筋が「日本の神戸で12月28日に村田諒太と統一戦を戦う予定だ」と語ったと報じた。
同メディアによると、すでに村田、ゴロフキン両陣営は対戦に合意し「DAZNが試合を承認するのを待っているだけ」とした。
同様に他のボクシング専門メディアも伝えた。

19年12月、スティーブン・バトラー(カナダ)に5回TKO勝ちし初防衛に成功した村田。20年には世界4階級制覇王者のサウル・アルバレス
(メキシコ)、またはミドル級元3団体統一王者ゴロフキンを標的にぶち上げたが、アルバレスはスーパーミドル級を主戦場に選択。
ターゲットはゴロフキンに絞られたものの、新型コロナウイルス感染拡大で世界戦が決まっては流れる不運が続いた。今年も5月に東京で
V2戦を予定もコロナ禍で断念。2年ぶりの実戦が、いきなりのゴロフキン戦となりそうだ。

村田にとって、最強にして待望の対戦相手だ。03年世界選手権金メダリストで04年アテネ五輪銀。プロ転向後は、WBAで19度の防衛を
誇るなど、WBC、IBFの3団体でミドル級を統一した。昨年12月にはカミル・シェルメタ(ポーランド)を7回終了TKOで下し、IBF王座の
初防衛に成功。3団体統一王者時代を含め、防衛回数通算21度は、バーナード・ホプキンス(米国)を上回るミドル級王座の新記録樹立となった。
来年には40歳となるが、衰えを知らない最強王者との対戦を、村田は幾度となく夢見てきた。

コロナ禍でも、村田はこの2年、黙々と世界戦に備えて準備し続けた。この日、帝拳ジムの公式サイトでは近況を紹介。練習がマンネリ化しないように
「成長していくためにもいろいろと試しながら」と、サウスポーでシャドーボクシングをするなどしている。「良い練習出来ていると感じてますよ」と
力強いコメントも残した。

今月末からは走り込みキャンプを行う予定。月が替わって早々にも正式なアナウンスがありそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d32ec4e9f9ab38651dfd760acc55628c05e89a6