【マニアックすぎて話題】今だからおもしろいNHKの映像素材を集めました!
天然素材NHK「第3集 素顔のままに」
9月23日(木・祝)[総合]後10:30
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=30978

 話題のあの番組の第3弾がついに──。
NHKが保管する時空を超えたありのままの映像資料(=天然素材)の中から、えりすぐりのものを一挙に蔵出し。
令和の時代では見られない演出・企画・出演者がそこかしこに広がる素材をギュッと詰め込んだ番組「天然素材NHK」第3弾が、9月23日(木・祝)に放送されます。
今回のテーマは、「素顔のままに」。
果たしてどんな天然素材たちが見られるのでしょうか。放送に先駆け、番組制作を担当した上野加奈代ディレクターの解説とともに、見どころをご紹介します!

 素顔を見せる偉人たちの天然素材
■このまちだいすき 出演・志茂田景樹(1993年放送)
小学校3年生の社会科授業向けの番組に、宇宙人役(!)で登場するのは、直木賞作家の志茂田景樹さん。
地球の「米」が気に入った宇宙人(志茂田)は果たして…。なんとも意外過ぎるマニアックな演出に注目です。
現在は81歳になった志茂田さん。今回、リモートインタビューで当時を振り返ってもらいました。
数々の番組に出演していた90年代や、当時青のタンクトップで出演し話題になった「視点・論点」(2005年)のお話も伺います。

■ルポルタージュにっぽん「翔んでる100歳 物集もずめ高量たかかず」(1979年放送)
今から約40年前、当時100歳を迎えていた明治生まれの国文学者・物集高量さんの自由奔放な日常をとらえます。
物集さんは、小説家の幸田露伴、二葉亭四迷とお友達。明治維新の話や、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎一家の話なども飛び出ます。
取材日程を忘れていたりもしますが、名言を残したりもする、物集さんの素顔をぜひ。

 上野Dの注目ポイント
これまでも数々のアーカイブス番組を見続けてきましたが、志茂田さんの番組を見つけたときは、「よっしゃー」という気持ちになりました。
現在、志茂田さんは81歳、今でも髪の毛はオレンジ色です。番組に向けて即興歌も披露してくださったので、勇気や元気がもらえると思います。
また、物集さんは、作曲家・滝 廉太郎と生まれた年が一緒。そんな方のドキュメントが今見られるというのが衝撃でした。
志茂田さんの番組もそうですが、どちらも通好みのセレクトになったのではと思っています。

 その道を極めろ!ゴーイングマイウェイの天然素材
■趣味講座「マイコン入門 マイコンとの対面」(1982年放送)
今では聞き慣れない「マイコン」という言葉。この番組は、当時家庭でも普及し始めて間もない小型コンピューター(マイクロコンピューター)入門講座の第1回です。
講師を前に生徒がその全貌に期待しているのですが…。基礎を詳しく説明するためなんと解体を始め、CPUの説明を始めます。時代を感じさせる専門用語の解説も注目です。

■ネコがみるみるテレビ(2017年放送)
NHKを代表するカメラマンが、ネコのための番組(?)を作ろうとする姿を追ったドキュメンタリーです。
福井県にあるお寺には29匹のネコがいます。そのネコたちを視聴者に見立て、実証実験を行うまでの一部始終を記録します。
果たしてネコたちは、テレビを見てくれるのでしょうか…?

 上野Dの注目ポイント
「マイコン」は、この当時は手にしたことのない人が大半だったと思うんです。
だからというわけではないかもしれませんが、操作法ではなく、まずは機械の中身から説明するというのに度肝どぎもを抜かれました。
今の時代にこういった前提を大事にする作りはできないですね。“味わい深い歴史の1ページ”みたいなものを感じました。

ネコの番組は、カメラマンみずからのネコを実験台にし、試行錯誤を繰り返しますが、なぜネコのための番組を作ろうと思ったのか。
さらになぜその姿を追った番組を制作しようと思ったのか。ぜひみなさんも自問自答しながら見ていただきたいです。
ほかにも、こんな天然素材が勢ぞろい!

●実業家でタレント活動も盛んだった大屋政子さんの墓参りを追った番組

●カルト歌謡「スナッキーで踊ろう」を紹介する番組

●なぜか腹話術人形が場をつなぐ1961年の料理自慢コンクール

●「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんがミュージカルに出演!?
【以下略】
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/uploads/original/30978/tennensozai_5.jpg