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BS12 トゥエルビにて2021年3月に放送されたドキュメンタリー、BS12スペシャル「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」が、「2021年日本民間放送連盟賞」の番組部門 テレビ報道番組 優秀賞、及び「映文連アワード2021」審査員特別賞を受賞。先日の「第11回衛星放送協会オリジナル番組アワード」グランプリに続いて3つ目の賞を獲得した。
同番組は、ウーマンラッシュアワー・村本大輔の近年の活動を追ったドキュメンタリー。原発や沖縄の基地問題などを漫才のネタにし始めた2017年頃からテレビ出演が激減した彼の現状に密着しつつ、テレビの制作現場に漂う空気、そして社会におけるお笑いの役割と可能性に迫った内容が大きな話題となった。

先日の「第11回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式で村本は、「テレビから消えたって言いますが、正直テレビに出ている芸人がマイクの前から消えただけというのは申し上げておきたい。私はずっとネタをやっておりますので」と明かし、壇上で東京五輪をテーマにした切れ味鋭い漫談を披露する一幕も。

一方で、「僕がコメディーにして取り上げているものを(同番組ディレクター)日向史有さんが、このように大きな光で照らしてくれた。この番組をきっかけに皆が無意識的に見て見ぬふりをしている日本における問題が少しでも広がって、また誰かが誰かに伝えていってくれれば良いなと思います」と、日本社会を覆う空気にも一石を投じていた。

今回、テレビ報道部門の優秀賞に選出した「日本民間放送連盟賞」の講評では、「一人の芸人を通してテレビというメディアにまん延するタブーや奇妙な忖度が明らかにされ、テレビが伝えなければならないことは何かを考えさせる作品」との評価。こうした声が追い風となり、村本の笑いが再びテレビで紹介されることを期待したい。