■Jリーグクラブの監督が就任する可能性は?

 Jリーグクラブを指揮している監督も候補としてあげられる。川崎フロンターレを指揮している鬼木達監督と浦和レッズを指揮しているリカルド・ロドリゲス監督だ。鬼木監督のJリーグでの実績は十分。2017年に川崎Fの監督に就任すると、1年目でJ1優勝に導きクラブ史上初のタイトルをもたらした。昨シーズンはJ1歴代最速優勝、さらには天皇杯との二冠も達成した。

 超攻撃的な姿勢を崩さない鬼木監督は、会見でも過去に「とにかく強気に」と何度も発言してきた。1−0で勝っても納得しない鬼木監督は、1試合3点以上を常に目指している。「とにかく強気」な鬼木監督の采配は日本代表を大きく変えられる可能性を秘めている。

 ロドリゲス監督は、スペインやタイでの監督経験もあり、2017年に徳島ヴォルティスの監督に就任。昨季はJ2優勝を果たし、チームをJ1昇格に導いた。現在は浦和レッズを指揮している。Jリーグでの実績も申し分なく、日本人選手への理解度も高いだろう。ただロドリゲス監督は浦和の監督に就任したばかりで、本人次第ではあるが、日本代表監督というのはあまり現実的ではないかもしれない。

■外国人監督も候補に?
 東京五輪でUー24メキシコ代表を率い、最後はUー24日本代表に勝利を収め銅メダル獲得に導いたハイメ・ロサーノ氏の名前もあがっている。メキシコメディアの『レコルド』は今年8月、日本サッカー協会(JFA)が森保監督の後任候補としてロサーノ監督の招聘を検討していると報じていた。同メディアは理由として、メキシコの選手が日本の選手とフィジカル、体格的に似ていることをあげている。日本の選手の身体能力に合わせた戦術を用いれば上手く融合するかもしれない。

 ロサーノ監督はUNAMやケレタロのリザーブチームの監督、ケレタロのアシストコーチを経て、2017年にケレタロのトップチーム監督に就任した。だが同年10月に成績不振で解任。それでも、2018年12月から東京五輪を目指すメキシコ代表監督に就任し、見事本大会への出場権を獲得。

 グループリーグでは日本に敗れたものの、3位決定戦でリベンジを果たしチームを銅メダル獲得に導いた。A代表ではないが、世界の舞台を経験したのは大きい。そんなロサーノ監督は東京五輪後に退任しており、現在はフリーだ。日本代表監督として、初めてA代表を指揮することになるかもしれない。