https://www.cnn.co.jp/showbiz/35173094.html

「活動家のアスリート」を自認する米国の陸上ハンマー投げの女子選手が、国内大会での表彰式の壇上で国歌が流れたことに抗議し、ただ1人国旗の方へ体を向けず立ち尽くして見せる出来事があった。

このグウェン・ベリー選手は、自分が壇上にいる間に国歌が流れたことについて、「仕組まれたものだ」との見方を示している。

26日にオレゴン州ユージーンで開催された大会で3位に入賞した同選手は、表彰式の壇上で米国国歌が流れる間も国旗には向かわず、スタンドを見ていた。その後で、「活動家のアスリート」を意味する文言が書かれたTシャツを頭上に掲げた。

3位入賞を果たしたことで、ベリー選手は来月開催される東京五輪への出場権を獲得した。

大会を通じ、国歌は毎夕1回流されていた。スポーツ専門局 ESPNによるとベリー選手は、自分たちが壇上に上がる前に国歌を流すと言われていたにもかかわらず、実際はそうではなかったと主張したという。

自身が壇上にいる間に国歌が流れたことについて同選手は「仕組まれたものだと思う。意図的にやったことだと感じる。正直言って腹が立つ」と述べた。

またインスタグラムで壇上に立つ自身の写真のキャプションに、「すでに言った通りだ……言葉通りの意味だ……私のいるところで流すな!! 以上!」と書き込んだ。

さらにツイッターでは、黒人男性ジョージ・フロイドさんらが殺害されたにもかかわらず、黒人の命に関する言説が「でっち上げばかり」だと批判した。

CNNは全米陸上競技連盟(USATF)の広報担当者にコメントを求めたが回答はなかった。ただロイター通信によると、国歌は毎日、事前に決まったスケジュールに従ってかかることになっており、選手らが壇上に上がるのを待って流したわけではないという。

ベリー選手は2019年、ペルーで行われたパンアメリカン競技大会の表彰式で拳を突き上げるポーズを取り、複数のスポンサーを失った。本人は米国社会の不正義に光を当てるための行動だったとしているが、これによって米オリンピック・パラリンピック委員会からは1年間の出場停止処分を受けた。

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