6/4(金) 9:17配信
スポーツ報知

テレビ朝日

 4日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・午前8時)で、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長が3日の参院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックの開催について「開催すれば、国内の感染や医療の状況に必ず何かの影響を起こす。感染のリスクや医療逼迫への影響について評価するのは、プロフェッショナルとしての責任だ」と述べたことを報じた。

 また尾身氏は「五輪は普通のイベントとは規模が違う。当然、人の流れが生まれる。バブルの中だけを議論してもほとんど意味がない」と述べた。さらに「本来はパンデミックでやることが普通ではない。それをやろうとしているわけで、やるのなら強い覚悟でやってもらう必要がある」と指摘した。

 尾身氏は、連日国会で五輪開催に警鐘を鳴らしているが、菅義偉首相は、大会開催を分科会に諮問しない方針で番組ではその理由を「東京都や組織委員会などとの調整会議を開催しており、2人の感染症専門家の意見を伺っている」と述べたことを伝えた。

 また、2人の専門家は内閣官房参与で基本的退所方針分科会の会長代理、アドバイザリーボードメンバーの岡部信彦氏と国立感染症研究所の感染症危機管理研究センター長の齋藤智也氏であることをスタジオで紹介した。

 コメンテーターで同局の玉川徹氏は、尾身氏の発言に「我々が求めているのは単純にオリンピックを中止して欲しいということではなくて、一体、どういう状況になったらオリンピックができないのか基準が知りたい。これはプロにしか出せないものです」などと要望した。

 さらに「例えば基準を分科会が示したとしても、いや、それでもやりますっていうことで基準よりも悪いのにオリンピックが行われたとしますよね。その結果として感染症が拡大したことになった場合に、これは組織委員会というよりもオリンピックを進める人たちにとっても、もの凄い汚点になるんじゃないですか。それはオリンピックの歴史の中で、もの凄い汚点になる」と指摘した。

 さらに「政府にとっても、そういう中でオリンピックを強行したとなると、これから控えている選挙に関してもプラスの影響は絶対にないと思います」とコメントした。その上で「だからこそ、重要なのは基準を示して、その基準以下になっているんだ、と。だから、やるんですとしない限り、誰にとっても利益がないことになってしまう」と予測していた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c0f02cb6c8c21cab9e050a79e0d85a78d5f265aa