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◇29日 ウエスタン・リーグ 中日4ー3オリックス(ナゴヤ、10回サヨナラ)

 中日の石川昂弥内野手(19)は29日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(ナゴヤ)の10回2死二塁で、中越え二塁打を放ち、プロ初となるサヨナラ安打をマーク。チームを勝利に導いた。

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 悩んでいた不調を振り払うように、初球を中堅フェンス際まで運んだ。石川昂が、人生でも「記憶にない」というプロ初のサヨナラ安打をマーク。二塁を回ると、待ち受けていた土田から祝福の水シャワーを浴びた。

 右太もも前側を痛め、リーグ開幕直後から1カ月離脱。復帰後は「4番・三塁」を任され続けたが、打率2割台と打撃では苦しんだ。「ボールを見ようとして後ろに(体が)残りすぎて、真っすぐは差される、変化球は当たらない。ファーストストライクから振れない。悪循環だった」と振り返る。

 前で打つ意識を持ってスイングの修正に取り組んだ。サヨナラの場面は、初球の141キロ速球が真ん中付近に来たのを見逃さなかった。「ああいう場面で消極的になったらいけないと思うので。甘いところにきたら、いこうという思いでいました」。打撃の原点、好球必打を取り戻した。

 前日にも複数安打を記録しており、着実に上昇曲線を描き始めている。仁村2軍監督も「思い切りが良くなってきた」とほほを緩めた。怪物の「6月反攻」の準備は整った。

5/29(土) 18:03
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