タレントの明石家さんまが22日に放送されたMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」(午後10時)で、先月死去していたことが明らかになった田村正和さんをしのんだ。さんまはフジテレビ系ドラマ「古畑任三郎」で「しゃべりすぎた男」の回で共演。その際の失敗の思い出話を振り返った。

 さんまはある日、東京・世田谷区内のマンションでロケを行うことになったが、道がややこしいため田村さんの後ろを付いて運転することになった。

 ところが「付いていったら、俺が鼻歌を歌っていたのか(田村さんが)曲がったところを、まっすぐ行ってしまった」と、先行する田村さんを見失ってしまった。世田谷の住宅地は一方通行の道が多かったそうで、また簡単にUターンで戻ることもできなかった。結局「延々、現場から1時間半、その場所に戻るのに。車も大渋滞で。大Uターン」と超大物俳優を待たせてしまう羽目になった。

 ところがさんまによると「そのときも『何してんの?』とか『(時間が)押しているんだよ』と何もおっしゃらない。待たせたのに、お礼を言わはるんですよ。『ありがとう。待っている間、カレーを食べられたって』」と声をかけられたエピソードを回想。「オーラはすごいのに、入っていける優しさを持っていただいて。何度救われたか」と、多くの人に慕われた田村さんとの共演を懐かしそうに回想した。

 なお、さんまは田村さんをしのび、死去を知った後に自宅で「しゃべりすぎた男」を“追悼上映”して見直したことも明かしていた。
報知新聞社

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